圓楽師匠 女の子説
何もしていない。何もやる気が起きない。僕の身体は昔より大人になっただろうが、それをつかさどる精神は完全に幼児退行してしまった可能性がある。
かのユウェナリス*1が遺した「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉が本当であるならば、「幼児レベルの精神は幼児レベルの肉体に宿る」という論もまた正しいのではないだろうか。
となると私の肉体は幼児レベルということになるわけだが、なるほど私は余計な脂肪*2が多く、毛深くてゴツい幼児と言っても失礼には当たらないほどの醜い身体をしていた。はい。体重を落とします。
どうやら今日からハイブリッド型*3が再開するそうだ。この発表がなされたのは6月23日、つまり施行日の5日前であった。*4
急な変更に一部では不満が噴出、批判が続出した。冗長なタグを作って雀の涙ほどの「いいね!」を稼ごうとする学生も現れた。まさに""混乱""であった。正直私も「急すぎるだろ…」とは思った。しかしこの大学に期待していることなどハナから1つもないため、菩薩*5の顔つきで学生ポータルを閉じ、粛々と対面授業の準備をしたのだった。
もちろん対面授業が再開されてうれしいことがないわけではない。「クラスの人と同じ空間で同じ授業を受ける」という、今まで当たり前に行われていたことを我々もようやくできるのだから。しかし問題はオンライン授業の特性にある。
そう、私は線形代数の講義をほとんど進めていないのだ。ゆえに対面授業に出席してまだ知らない領域の授業を展開されても私にとっては何の価値もないのだ。いや、本当に価値がないのは予定通りに受講していない私なのだ。
もうダメかもしれない。
おしまい